最新EP要件について

労務

 皆さん、こんにちは。シンガポール駐在員の岩城です。

 

先日お客様より頂いた質問です。

 

Q. 現在のEPの申請要件はどうなっていますか。新たに3名日本人を赴任させる計画なのですが、問題ないでしょうか。

 

 

A. 2017年1月から給与要件に変更がありました。これまでの最低給与はS$3,300でしたが、現在はS$3,600に上がっております。その上で、以下が要件となっております。

 

  1. シンガポールで仕事のオファーがある
  2. マネージャー、管理職や特別なスキルを要する業務に従事する
  3. S$3,600以上の月額固定給
  4. 優秀な大学を卒業している(good university degree)、もしくはプロフェッショナルとしての適格がある、もしくは特別なスキルを持っている

 

非常にあいまいです。

まずは1についてですが、雇用先がなければEPを取得することはできません。雇用主がEPを申請します。2について、EPはあくまで役職者以上を対象としています。3.については、S$3,600あれば良いというわけではなく、職歴に応じた給与であることが求められ、現在日本人であれば、最低でもS$5,000は必要と考えられます。4.について、基本的に4大卒が求められ、世界ランキングの上位校であればあるほど望ましいと考えられます。

 

これはMOMより提示されている要件でありますが、シンガポールは当然シンガポール人の採用を求めております。

 

そのため、外国人割合の高い会社にはMOMから注意レターが届いているケースもあり、その場合、新たにEPを取得するのは難しいと言えるでしょう。

 

当初の質問ですが、3名の赴任者がEPを取れるかどうかは、その方たちの職種や経歴、そしてシンガポールの会社におけるローカル採用の割合を総合的にみて決定されます。非常にあいまいな制度ゆえ、どの会社も人員配置には気を遣う必要があります。

 

 

 

【問い合わせ先】

Tokyo Consulting Firm Co. Pte. Ltd.,

岩城 徳朗(iwaki noriaki)

iwaki.noriaki@tokyoconsultinggroup.com

+65-8363-9858

 

 

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