シンガポール輸出入

投資環境・経済

こんにちは、シンガポール駐在員の和久井です。

9月6日、シンガポールに中国から2頭のパンダが無事到着しました。名前は凱凱(KaiKai)と嘉嘉(JiaJia)で両国の国交樹立20周年を記念して、絶滅危機とされる動物として、また教育の一環として10年間貸与されました。熱帯地帯で生活ができる環境づくりに政府が何十億の設備投資をしており、今後の第二世が期待されています、観光スポットとしても人気が高まること間違いなしです。

さて中継貿易国として輸出入が盛んなシンガポールですが、その食材も殆どが輸入に依存しているため、食料自給率も1割に満たないです。その分シンガポールでは隣国諸国からの食材が豊かですが、原油高で食材の高騰が懸念されるのは日本と変わりません。調達先国を分散し、食料調達のリスクを分散しております。
この間、現地の人に言われたのが、シンガポールは養鶏場が殆どなく、鶏肉は殆どが輸入されています。限られた土地での飼育はコスト高で誰もやりたがらない。鳥インフルエンザが広まったことをきっかけに、養鶏場は撤去され、仕入先は隣国へと移された今は、鶏肉はマレーシア、牛肉はオーストラリア原産。鶏肉は特にシンガポールでは欠かせない食材となっていながらも、人口500万人用のチキンはマレーシアから。先進国でありながらも、生活は隣国に支えられている現実に国交の繋がりが益々大事になる時代だと感じました。
シンガポールは農場は殆ど無く、唯一身近に見られるのが、学校だそうです。野菜の育て方ではなく、野菜の原型を教育しなければならないと、とあるシンガポール人が言っておりました。若い世代、今の子供たちは野菜、果物の原型を余りにも知らないことを恐れてのことだそうです。自炊よりも外食が盛んであり、共働きをする家庭では、子供は既に料理されたものしか見ていないため、野菜や果物の原型を見ても自分が食べてるものと関連付けることが出来ない。身近なものの殆どが隣国無しでは手に入らないことを思い知らされます。

以上

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