シンガポールの次期大統領について

投資環境・経済

 皆さん、こんにちは。シンガポール駐在員の岩城です。

 

11月8日、リーシェンロン首相より、来年実施される大統領選挙についての発表がありました。Hiatus-triggeredモデルに基づき、マレー系からの大統領選出で決定しました。

 

これまで首相は、憲法改善案に記載の通り、大統領選挙法の改正の際に少数民族から大統領を選出する予定であると発表していましたが、それが来年の選挙にて実施されます。

 

ただし、マレー系の大統領を選出すると発表しましたが、あくまで役職にふさわしい立候補者がいればという前提付きとなっています。ちなみに、マレー系の大統領はシンガポール建国時のEncik Yusof Ishak以来誕生していません。

 

Hiatus-triggeredモデルとは、5回の大統領任期にわたり、特定の民族から大統領の就任がなかった場合、次回選挙の際に特定の民族のみに出馬資格を与えるという制度です。

 

アジアの中でもとりわけ他民族国家であるシンガポールにおいて、当該制度は各民族が自身をシンガポールの国民であると強く認識してほしいというメッセージが込められています。

 

 

 

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岩城 徳朗(iwaki noriaki)

iwaki.noriaki@tokyoconsultinggroup.com

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