一帯一路戦略と中国・ミャンマーの関係

税務

 

ミンガラーバー、
東京コンサルティンググループ
ミャンマー支社の西野由花(にしの ゆか)です。

 

2019年4月、アウンサンスーチー国家顧問が第二回「一帯一路」国際協力サミットに出席するために訪中しました。

今回のサミットではミャンマー、中国間において注目されている
中国、バングラデシュ、インド、ミャンマーの4ヵ国間の「BCIM経済回廊計画、
ミッソンダム建設再開
などの話題は挙がらずに終わったとのことです。

 

今後ミャンマーと中国の関係はどうなるのだろう?
一帯一路はミャンマーにどのような影響を与えるのだろうか?

気になっている方もいらっしゃると思います。

そこで今回は、中国とミャンマーの関係について
お話したいと思います。

 

このような中国とミャンマーとの関係ですが、

2017年には中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席がミャンマーを訪問し、
アウンサンスーチー国家顧問との会談を行いました。
これにはラカイン州における人権問題に起因して欧米諸国との距離を広げるミャンマーの取り込みを狙ったものとみられています。

 

一方ミャンマー側では2019年2月、ミャンマーの首都ネピドーで中国が提唱する広域経済圏構想「一帯一路」を推進するための第1回目の実行委員会が開催されました。アウンサンスーチー国家顧問は一帯一路への参加の意義を強調しながらも、開発事業に関して短期的・長期的な観点から検討し政府の計画や方針に合致した事業を選択する必要があるとの主張を行いました。

 

中国にとってミャンマーは内陸からインド洋に出るために重要な位置にあります。さらに、国境付近の治安の改善は両国にとっても非常に注目されている課題です。
その為、一帯一路構想の他にも中国・ミャンマー経済回廊として中国・昆明から瑞麗市(中国・ミャンマー間の貿易で重要な拠点)をとおりミャンマーの国境を越え、マンダレー、首都ネピドーから西に向かってラカイン州・チャオピューを結ぶルートを整備することに合意しました。
チャオピューは中国向けの天然ガス・パイプラインと石油パイプラインの起点となっており、軍事政権時代から中国が主導して開発が進められてきた地域となっています。

 

今後、この一帯一路や中国・ミャンマー関係がどのようにミャンマーに影響してくるのか注目です。

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また、オフィスへのご訪問もお待ちしております。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

Tokyo Consulting Firm Co., Ltd (ミャンマー)・ヤンゴン駐在員
西野由花(Nishino Yuka)

※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報を基に、細心の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても情報提供者及び弊社は、一切の責任を負うことはありませんので、ご了承くださいませ。

 


参考
https://leaders-online.jp/keiei/international/nna1870985

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24156270R01C17A2FF8000/

http://www.idi.or.jp/wp/wp-content/uploads/2018/05/201903_871.pdf

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