ミャンマーの電力供給事情

税務

ミンガラーバー!
ヤンゴン事務所の鶴見令奈(つるみ れな)です。

2日前からアパートに入っていますが、毎日停電があります。
停電があるとエアコンが止まりじっとり暑くなってきて、真っ暗で何もできません。
分かっていたことなのですが、体験すると、日本はいかに便利か、改めて認識します。

ホテルやホテルが入っているビルなどにはジェネレーターがついていて、
停電があっても数分で復活しますが、
ついていないところでは停電が30分~2時間程続いてしまいます。
今の時期は乾季で夏のため特に多く、1日2~3回あります。

乾季・夏季に停電が多い理由は、
発電能力の7割超を水力発電に頼っているため発電量が目減りするからです。
乾季には計画停電も行われます。
ミャンマーの乾季は10月~2月、夏季は3月~4月です。

ミャンマーの発電は水力発電と火力発電が主で、
原子力はありません。

なおミャンマーは「東南アジアのバッテリー」と呼ばれるラオスと似て、
中国などの隣国への売却を目的としている発電所が多くあります。

中国との合弁事業による、石炭火力発電所の建設計画や中国資本によるダム計画が進められていましたが、
完成後発電力の9割を中国に輸出し住民には1割しか供給されない計画や、エーヤワディ川の生態系への影響、住民の強制移住が問題視されていました。
民政移管以降から、軍政を支えてきた中国との距離を置くように、中国の援助による水力発電用ダム(ミッソンダム)の建設を中止するなどしています。

エーヤワディ川支流のダムは、日本のODAによって作られたものも多くあります。
特にバルーチャウン第2水力発電所は、(総発電量168メガワット)は国内電力消費の主要な供給源の1つです。
ちなみにミャンマーの電力需要は、2012 年には 1,875 メガワット(MW)でしたが、2030 年には最低でも 9,100MW、最大では 1 万 4,542MW に達するといわれています。
(日本:7億9,706万MW 2015年)

不安定な電力供給は日本企業にとって進出の課題となりますが、
若く安価な労働力、親日的な雰囲気など、メリットが多くあり、
さらに新興国においては早めに進出することがマーケットシェアを占めるために重要と言われています。

弊社では、進出前のFS調査から、会社設立、会計・事務、労務など進出に係るサポートを一貫してご提供しております。設立、設立後についてご質問やご不安などございましたら、お気軽に、下記までご連絡頂ければと思います。

Tokyo Consulting Firm Co., Ltd (ミャンマー)
鶴見 令奈

 

関連記事

外注先・提携先

お客様からの質問⑩

ページ上部へ戻る