「ズレ」をなおすというのは、「思い込み」を知ること

認識のズレが、社長と社員の間で起こる。
これは、「無敗営業」でいう(顧客との)認識のズレが起こる話にもつながります。

ズレは、心理的ストレスにつながります。

このズレの心理的ストレスから解放される方法は、3つです。

 

1つめは、諦める。(そもそも期待しなければ、ストレスにならない。対立しない)

2つめは、叱ることで、ズレを解消しようとする。
(ただし、認識がどうずれているのか、相手はわからないので、認識のズレは解消しないが、認知的不協和が起こり、心の距離のズレが起こる)

「社長が右向け、右といったのに」右を向かない社員がいたら、
「なんで、右をむかないといけないの?」「あとでいいじゃん?」
と、認知的不協和が起こります。

だいたい。1つめでもないし、2つめでもないしと、2者択一で右往左往してします。

認知的不協和を解消するには、どうしたらいいのか?

 

3つめのアプローチが、「新しい情報を付け足す」

「右向け、右」といって、右を向ける人を「評価する」ということを明確にすることで、
「なら、そうしよう」と諦めると対立するのトレードオフではなく、認知的不協和を解消するのが、HRVCです。

 

ズレをなおす
ただし、規律をもって、ズレをなおそうとすると、反発が起きます。

では、そうすればいいのでしょうか。
ズレをなおすのではなく、人は誰しもが多かれ少なかれ、バイアス、思い込みをもっているものだとという前提を理解するです。

 

自己奉仕バイアス

自己奉仕バイアスとは、簡単にいうと、「成功したら自分のお陰、失敗したら周囲のせい」と考えることです。

「人が時間をかけるのは、要領が悪いから
自分が時間をかけるのは、丹念にやっているから

人がやらないのは、怠慢だから
自分がやらないのは、忙しいから

人がルールを守らないのは、恥知らずだから
自分がルールを守らないのは、個性的だから

人が上司に受けがいいのは、おべっか使いだから
自分が上司に受けがいいのは、協力的だから

人が出世したのは、運がよかったから
自分が出世したのは、頑張ったから」

『「人を動かす人」になるために知っておくべきこと』

(ジョン・C・マクスウェル著、三笠書房)

 

これは、ビジョナリー・カンパニー2にある「窓と鏡」の理論と一緒です。

偉大なリーダーは、成功したら、「窓」をみて、自以外の周囲のおかげだといい、
失敗したら、「鏡」をみて、自分の失敗だと反省する。

偉大ではないリーダーは、成功したら、「鏡」をみて、成功したのは自分のおかげだといい、
失敗したら、「窓」をみて、他人のせいにする。

 

まずは、知らず知らずのうちに、自分が、窓の外に原因があると思い込んでいると知ることがズレをなおす第1歩です。

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