マレーシアにおけるブミプトラ政策について

皆さん、こんにちは。

東京コンサルティングファーム、マレーシア研究員の須田です。

 

本日は、マレーシアでビジネスをするにあたって無視できない、ブミプトラ政策について触れたいと思います。

 

ブミプトラの意味とは、サンスクリット語から移入された言葉であり、その意味は

「地の民」、つまり「地元民」という意味になります。すなわち、

ブミプトラ政策とは、「地元民」、すなわちマレー人を優遇する経済政策のことを

意味します。この政策が策定された目的は、イギリスからの独立の際に、

比較的裕福であった中華系人と先住民のマレー人との間に民族対立が絶えず、

またその原因を経済格差が引き起こしていると考えたため、マレー人を優遇し、格差を

なくそうとするためです。2009年に一旦、緩和が行われましたが、2013年の

総選挙で現首相であるナジブ首相が再選を果たし、そこでブミプトラ政策を改めて

強化しようという流れができつつあります。

 

例えば、近年

見直しの傾向にある外資規制ですが、販売面積3,000㎡未満の小売業や高級でないレストラン等の

外資参入は未だ禁止されております。

また、 外国人従業員の人頭税は近年著しく高騰しておりますが、2018年にその人頭税が従業員負担から雇用主負担化されました。

 

今後も、更にマレーシア地元民に優しく、外国人労働者には厳しい政策が取り入れられる

ことが充分に考えられます。

 

今後も、政府の方針に注目が必要と考えられます。

 

以上です。

 

 須田 修司

 

 

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