【経営が上手くいくための!財務分析】3

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【経営が上手くいくための!財務分析】
 キャッシュフロー計算書/利益とキャッシュの違い

 

前回は損益計算書と貸借対照表のお話をさせていただきました。

残念ながらその二表だけでは経営判断には不十分です。

加えて、キャッシュフロー計算書(CF計算書)を分析していく必要があります。

今回は、利益とキャッシュの違いについてお話していきたいと思います。

<利益とキャッシュってどう違うの?>

簿記についてあまり詳しくない経営者の方が
会計上で混乱する大きな原因として、
出金=費用 だと思ってらっしゃる方が非常に多いんですね。

「実際にお金が出てるんだから、費用に計上できるでしょ」、ということです。

例えば、貸付をした、借入金を返済した場合や
設備投資をした場合など、
お金が支払われているので、それは全額費用だと。

これは間違った認識です。

キャッシュフローについて考える前提としてしっかり認識していただきたいのは、
「営業活動のお金の流れと、資金繰りのお金の流れは全く別物です」
ということなんです。

「お金」という項目でひとくくりになってしまうことによって
多くの経営上の悲劇が生まれています。

お金にタグを付けるわけにはいきませんが、
事業のやりくりと、資金繰りのやりくりは別に理解しておく必要があります。

<キャッシュフローとは?>

勘定合って銭足らず・・・

キャッシュと利益の話をする時にはこの言葉がぴったり来ます。

利益は出ているのに、なぜ資金繰りが厳しいの?
なぜお金が残らないの?
資本はあるはずなのになぜ現金がないの?

その理由を明らかにするのが、CF計算書です。

まずはCF計算書構造を理解しましょう。

次回は、キャッシュフロー計算書の構造ついてお話いたします。

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