ジャカルタの不動産事情

その他

私がインドネシアに来て、今年で3年目になりますが、最近は都市部での不動産の値上がりは非常に顕著なものがあります。特にオフィスは、毎年10%以上の値上がりを続けており、目抜き通り(スディルマン通り)は、m2単価で30USD以上、40USDを超えるところも出てきました。

アパートについても、一人暮らし用でも1,200USDくらいから、ファミリーで住むとなると南の方に人気が集中しますが、ほとんど空きがなく、最低でも2,000USDくらいからになっているようです。

通常オフィスは、2年の契約、アパートも最低でも1年の契約ですから、最初のキャッシュアウトフローは以外に必要であることがわかると思います。特に、インドネシアの設立手続き上、一番早い段階で、事務所住所を決めておかなくてはなりませんから、内装の期間を差し引いたとしてもかなり通常より前の段階から決めておかなくてはならない計算になります。とはいえ、スディルマン通りの物件はほっておけば埋まるという状況ですから、なんにしても早く決める必要がありそうです。

最近は、スディルマンを避け、ガドットスブルト、カサブランカ、あるいは、サトリオ通りと南に事務所を決めるお客様もでてきましたが、業態と利便性でこの辺りは決めるところになるでしょうか。我々のようなサービス業は、中心にいないとお客様に不便ですので、このあたりが当社の悩みどころでもあります。トヨタやホンダのサプライヤーの多い北(プルイット、あるいはクラパガディン)には、日系のレストラン(特にラーメンですが)も増えてきており、まだまだ地価も都市部に比べると格段に安いため、北に事務所もアパートも決めるお客様もいます。実利とコストを考慮して、何を重視するかという比較をする必要があるでしょう。

東京コンサルティンググループ
インドネシア現地法人代表
社会保険労務士 加藤大和

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