セールアンドリースバック取引について

会計

皆様、こんにちは。カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週はセールアンドリースバック取引についてご説明させていただきたいと思います。

 

セールアンドリースバック取引とは、ある資産の所有者がその資産を売却し、すぐに売却先から借り戻すという取引の形態をいいます。資産の使用者は、所有からリースに取引形態が変化することになりますが、借手は引き続き資産を使い続け、物理的に資産が移動することはありません。

 

この取引に関しても、リースに関してはこれまでお話ししたような処理を行うことになりますが、借手の売却損益の取り扱いは注意が必要です。

 

★リースがファイナンスリース取引に該当する場合、資産を担保に資金を提供したとみなすことができます。したがって、売却損益をすぐに認識することはなく、一時的に経過勘定で処理した上で、リース期間にわたって、償却していく必要があります。

 

★リースがオペレーティングリース取引に該当する場合、売却は売却としての意味を持つため、取引が公正価値でなされたということが明らかであれば、売却損益はすぐに認識します。

 

今週は以上です。 

 

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