カンボジア就業規則(5/5)

労務

 

皆様こんにちは、カンボジア駐在員の西山です。
今回は「カンボジア就業規則(5/5)」についてお話しします。

 

1.就業規則の規定と作成義務
2.政府への承認申請
3.就業規則作成の流れ
4.従業員の解雇
5.終わりに~バランススコアカード~

 

 

5.終わりに~バランススコアカード~

企業経営には4つの重要な視点が存在すると言われています。その4つとは、財務、顧客、プロセス、組織であり、この考え方はロバート・S・キャプラン(ハーバード・ビジネス・スクール教授)とデビッド・ノートン(コンサルタント会社社長)が1992年に「Harvard Business Review」誌上に発表した業績評価システム、BSC:バランススコアカードに基づいています。

 

企業の恒常的な活動の「結果」は、財務の視点に現れます。財務諸表の数字には営業、事務、購買などのあらゆる活動結果が含まれています。そして、顧客の視点、プロセスの視点において、売上に関する業績、生産性に関する業績を細かく見ていくことになります。しかし、「ビジネスは人」と言われるように、企業活動による結果に対する「原因」は、人、すなわち組織の視点に集約されることになります。

 

カンボジアに限らず、在外子会社をお持ちの日系企業様は就業規則、賃金規定、評価制度を確立していくことが重要です。文化の違い、言語の違い、宗教の違いなど、これらのコミュニケーションバリアの元となる要素に振り回され、いつまでもローカライゼーションが進まない、といった企業様は、賃金の支払規定や年功補償など、労働規則が大きく変わったこのタイミングで、一度自社の就業規則を見直す、また未作成の場合は基礎から作りこんでみてはいかがでしょうか。

 

弊社は、カンボジアでの人事労務に関するご相談は受け付けておりますので、お悩みの方は下記までお気軽にご連絡ください

 

 

株式会社東京コンサルティングファーム カンボジア拠点
西山 翔太郎

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