カンボジアのインフラ(鉄道)

投資環境・経済

皆さま、こんにちは。カンボジア駐在員の安藤です。
今回は、カンボジアの鉄道に関するインフラについてお話ししたいと思います。

カンボジアは、「電車や鉄道がない」というイメージがありますが、実はちゃんと鉄道があります。

カンボジアの鉄道は、北線と南線の2つの路線が存在します。
北線はプノンペンとポイペトを繋ぎ、南線はプノンペンとシハヌークビル港を繋いでいます。内戦以前から存在し、内戦によって駅舎などが破壊され、その他、地雷や洪水などの問題があり、長年十分に機能していません。また、運行本数が非常に少ない状況です。
2016年には、北線での旅客列車の運行が再開されました。
2018年4月4日から、シソポンからタイとの国境にあるポイペトまでの列車の運行も再開され、プノンペンからポイペトまでの直通列車も2018年に再開されました。
また2018年4月10日から、プノンペン国際空港までの支線が開業されています。

将来的には、シンガポールから中国雲南省の省都「昆明」まで延長予定の「ミッシング・リンク」と呼ばれるプノンペン-ベトナム国境間の鉄道建設が計画されています。
2011年7月に開催された第4回日メコン外相会議において、日本、ラオス、ミャンマー、ベトナム、タイ、カンボジアの代表らは、ミッシング・リンクへの対応を含むメコン地域のインフラ整備について協議しました。
この計画は中国の資本によるものであり、完成後にはカンボジアと中国との距離が一気に縮み、モノとヒトの大移動が可能になります。
2015年には、大メコン圏地域戦略の提唱をアジア開発銀行が中心となって推進しています。この戦略はカンボジアに大きな影響を与えており、域内の道路のリンクが重要であると注目されています。技術研究所の設立を目指し国際基準に対応できる技術者集団を作ること、職業訓練施設の設立による知識と技術力の標準化などを行っており、人材登用制度の呼びかけも想定されています。

まだまだカンボジアの鉄道は、一般市民が気軽に利用できるような状態にはなっていません。しかし、今後少しずつではありますが、発展していき、多くの人が利用できるようになるかと感じます。

今回は以上とします。

今週も読んでいただき、誠に有難うございます。
次回も皆様に有益な情報を提供できたらと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。

株式会社東京コンサルティングファーム

カンボジア拠点

安藤 朋美

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