カンボジアで建設業する時の事業ライセンスについて

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皆さん、こんにちは。
東京コンサルティングファーム安藤です。

今回は、カンボジアで建設業をする際の事業ライセンスについてお話したいと思います。

 

カンボジアでは、ビジネスをしていくにあたり、法人登記をするだけではなく、事業内容によってライセンスの取得が必要となります。

建設事業に関しては、Ministry of Land Management Urban and Construction(建設省)にて建設ライセンスの取得が必要となります。

 

政令第 42 号にて、建築技術サービス、コンサルティング、設計図面作成、建築物の品質検査及び建築業を取り扱う法人または自然人は、土地管理・都市計画及び建設省(Ministry of Land Management Urban and Construction)に登録し、事業許可を取得することが義務付けられています。

事業許可に関して、「設計図面会社」と「建築会社」に分けて、それぞれ類型があります。設立時の規模に合わせて、申請ルート、申請に必要な条件、料金等が異なってきます。

 

[設計図面会社]

4つの類型に分けられています。

 

第 1 類型

  • 少なくとも5年間の専門的経験を有する建築士が3人存在すること
  • 様々な専門分野において、少なくとも5年間の経験を有する工事管理者が5人存在すること
  • 企業の技術管理者を勤め、少なくとも7年間の専門的経験を有する工事管理者または土木技師あるいは建築士が1人存在すること
  • 中堅レベルの技術者が十分存在すること
  • 設計図面を作成した経験を有し、少なくとも800,000,000リエル(約 USD200,000)相当額の業務をしたこと
  • 適法な銀行によって認証された200,000,000リエル(約 USD50,000)の資本金を有すること

 

第 2 類型

  • 少なくとも4年間の専門的経験を有する建築士が2人存在すること
  • 様々な専門分野において、少なくとも4年間の経験を有する工事管理者が4人存在すること
  • 企業の技術管理者を勤め、少なくとも6年間の専門的経験を有する工事管理者または土木技師あるいは建築士が1人存在すること
  • 中堅レベルの技術者が十分存在すること
  • 設計図面を作成した経験を有し、少なくとも200,000,000リエル(約 USD50,000)相当額の業務をしたこと
  • 適法な銀行によって認証された80,000,000リエル(約 USD20,000)の資本金を有すること

 

第 3 類型

  • 少なくとも3年間の専門的経験を有する建築士が2人存在すること
  • 様々な専門分野において、少なくとも3年間の経験を有する工事管理者が3人存在すること
  • 企業の技術管理者を勤め、少なくとも5年間の専門的経験を有する工事管理者または土木技師あるいは建築士が1人存在すること
  • 中堅レベルの技術者が十分存在すること
  • 適法な銀行によって認証された20,000,000リエル(約 USD5000)の資本金を有すること

 

第 4 類型
(建築士、自然人を対象としています)

  • 少なくとも7年間の専門的経験を有し、政府機関によって承認された建築士
  • 様々な専門分野において少なくとも5年間の経験を有する建築士
  • 建築の専門分野において少なくとも3年間の経験を有する建築士
  • 専門分野において少なくとも7年間の経験を有する建築の工事管理者または土木技師
  • 専門分野において少なくとも3年間の経験を有する建築の工事管理者または土木技師
  • 建築士及び工事管理者または土木技師がいない州・市にいる工事者
  • 建築士及び工事管理者または土木技師がいない州・市にいる建築及び土木に関する中堅レベルの技術者

 

[建築会社]

同様に4つの類型に分けられています。

 

第 1 類型

  • 専門において少なくとも 10 年間の経験を有する工事管理者が 2 人及び建築士が 2 人おり、その中で 1 人の工事管理者が技術管理者を勤め、かつ 1 人の建築士が計画管理者を勤めること
  • 様々な専門を有する土木技師が 6 人いること(電気、メカニックまたは水道等)
  • 適法な銀行によって認証された 400,000,000 リエル(約 USD100,000)の資本金を有すること
  • 建築した経験を有し、少なくとも 20,000,000,000 リエル(約 USD5,000,000)相当額の建築業務をしたこと。

 

第 2 類型

  • 専門的に少なくとも 8 年間の経験を有する工事管理者が 1 人及び建築士が 1 人おり、その内工事管理者が技術管理者を勤め、建築士が計画管理者を勤めること
  • 様々な専門分野を有する土木技師が 4 人存在すること(電気、メカニックまたは水道等)
  • 適法な銀行によって認証された 120,000,000 リエル(約 USD30,000)の資本金を有すること
  • 建築の経験を有し、少なくとも 4,000,000,000 リエル(約 USD1,000,000)相当額の建築業務を行ったこと

 

第 3 類型

  • 専門的に少なくとも 5 年間の経験を有する工事管理者が 1 人おり、その内工事管理者が技術管理者を勤めること
  • 様々な専門分野を有する土木技師が 2 人存在すること
  • 適法な銀行によって認証された 20,000,000 リエル(約 USD5,000)の資本金を有すること

 

第 4 類型
(自然人を対象としています)

  • 業績を有し、かつ専門的に少なくとも 10 年間の経験を有する工事管理者
  • 十分な工事者を有すること

 

[申請必要書類および要件]

ライセンスの取得をするために、以下の条件を満たす必要があります。

  • 会社運営者が自ら申請を行うこと
  • 会社の技術管理者は、カンボジア国籍を有すること
  • 以下のとおりの書類を提出すること
    • 所定申請書
    • 会社運営者の履歴書(写真付き)
    • 会社運営者の身分証明書またはパスポートのコピー(右手の拇印付き)
    • 認証された会社の定款のコピー
    • 会社の保証書
    • 従業員及び技術者の名簿
    • 設計図面作成及び建築用の機材
    • 認証された商業登録証明書のコピー
    • 技術管理者の履歴書(写真付き)
    • 計画管理者の履歴書(写真付き)
    • 会社と技術管理者との雇用契約書
    • 会社と計画管理者との雇用契約書
    • 工事管理者及び建築士の証明書原本
    • 銀行の資本金証明書
    • 相当額の設計図面または建築に関する経験及び業績についての書類

 

設計図面作成及び建築に関する事業許可書の有効期限は3 年となり、期限 30 日前までに更新されている必要があります。
上記の事業許可書の発行及び更新に関する所用期間は、20 日間となっています。

また、すべての登録やライセンスの発行及び更新の申請について、建設省に対して行政費用を支払います。

 

今回は、以上となります。

上記に関して、自分の会社の場合は?というような具体的なご相談がございましたら、お気軽に下記Facebookにお問い合わせください。

 

皆様に少しでも多くお役に立てられていますと幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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株式会社東京コンサルティングファーム  カンボジア拠点
安藤 朋美

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