「貸倒引当金の仕訳(簡便法)」

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皆様、こんにちは。カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週は貸倒引当金の仕訳(簡便法)についてご説明させていただければと思います。

 

例題20 商社Aは期末における売掛金の回収可能性について検討している。現在200,000$の売掛金を保有している。簡便法として、過去の不履行率に基づいた貸倒引当金の計上を認めていることから、債権の延滞状況と過去の不履行率を調査した。結果は以下の通りである。期末における貸倒引当金の仕訳を明示せよ。

 

延滞日数

帳簿価額

不履行率

引当金計上額

なし

100,000

3%

3,000

1-20日

20,000

10%

2,000

21-40日

50,000

15%

7,500

41-

30,000

20%

6,000

     

18,500

 

 

Dr  Impairment loss      18,500 Cr Allowance for doubtful accounts      18,500

         減損損失             貸倒引当金

 

 

 

IFRSでは基本的に貸倒引当金の計上には合理的で裏付け可能な情報が必要不可欠でありますが、簡便法として引当マトリックスを用いた予想信用損失の算出方法も容認されています。この場合は、過去の不履行率を参考にすることができるため、現在の日本の基準に近い算出方法といえましょう。

 

今週は以上です。

 

 

 

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