「有形固定資産の概要」

その他

 

皆様、こんにちは。カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週は有形固定資産の概要についてご説明させていただければと思います。

 

有形固定資産の定義は以下の通りです。

・一つの会計期間以上にわたって、製品の製造、商品やサービスの提供、賃貸、管理部門で使用する有形の資産

・将来の経済的便益が流入する可能性が高く、また信頼性を持って取得原価を測定できること。

 

有形固定資産の評価方法

取得原価で評価します。

その構成要素は以下の通りです。

①購入価格

②稼働可能な状況にするために直接要したコスト

③資産の解体、除去コストおよび土地の現状回復コスト(資産除去債務)

④借入コスト

 

 

④の借入コストに関してはIFRS特有の規定といえます。

適格資産(※1)に該当する資産は、その取得、建設または生産に直接起因する借入コストを、取得原価の一部として資産化しなければなりません。

 

※1意図した使用や販売が可能になるまでの相当の期間を必要とする資産

 

Ex1適格資産を取得するために個別に資金を借り入れた場合

 借入コスト全額を資産計上します。借入金の一時運用で得られた収益は控除します。

Ex2一時的な目的で借り入れた資金を適格資産の取得に使用した場合

 適格資産への支出に資産化率(※2)を乗じることにより、資産化する金額を算定します。

※2当期中の企業の借入残高に対する借入コストの加重平均

 

今週は以上です。

 

 

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