投資資金の認識について

 

バングラデシュに資本金を投下する際(また増資を行う際)、通例として外国から入金額を一度バングラデシュタカに換金する必要があるとされていました。バングラデシュ中央銀行ガイドラインには、「株式の発行(払込資本金の認識)には、バングラデシュタカに換金する必要がある」と規定されています。バングラデシュタカに換金されるとEncashment Certificate(換金証明書)が発行され、その証明書を基に、会社登記や増資登録を行うことになります。

しかし近年、EPZ(輸出加工区)に入居する企業に限り、バングラデシュタカに換金することなく、外貨でも資本金を受入れ、資本金として認識することができるようになりました。バングラデシュタカへの換金が行われないのでEncashment Certificateは発行されませんが、Equity Certificateの発行を銀行側に要請し、その発行を受けて会社の登記手続きを進めることになります。これには、日々輸出入を行い、外貨を扱っているという背景があります。

外国投資が増えていっている中、中央銀行ガイドラインの規定もそれに合わせて変化していきそうです。

 

 

Tokyo Consulting Firm Limited
渡邊 忠興

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