こんにちは。バングラデシュ駐在員の佐伯です。
今回は、バングラデシュの取締役会の構成についてです。
日本の会社法の取締役会は原則、「代表取締役」と「取締役」で開かれ、「代表取締役」が強力な権限を持ちます。一般的に言えば社長です(日本の会社法には本来『社長』という役職はありません)。
バングラデシュではどうでしょうか。バングラデシュの取締役会の構成は「Chairman」「Managing Director」「Director」に分けられます。
多くの国では「Managing Director」が社長ですが、バングラデシュでは「Chairman」>「Managing Director」という力関係になります。
「Chairman」は、就任期間の制限もなく、取締役会の議事録のサイナーとなります。さらに議題にないものも、取締役会で提案できることから、Managing directorよりも強力な権限を有します。
一方「Managing Director」は、就任期間が最長5年と制限されています。権限は他の「Director」を管理する権限があります。
日々の業務は「Managing Director」が行い、お目付け役として「Chairman」がいるといったイメージになります。日本的に言えば以下の役職名を当てはめることが妥当かと思われます。
会長=Chairman
社長=Managing Director
以上