宗教に関するよくある質問

 バングラデシュはイスラム教ということで、ビジネスを行う上での宗教に関する注意点についてよくご質問いただきます。今回は、その一部を紹介したいと思います。

 

<質問1>バングラデシュのイスラム教徒は、敬虔な人が多いのでしょうか。特にビジネス上で気を付けるポイントがあれば教えてください。

 

<回答1>中東諸国に比べると、それほど規律が厳しいようには見受けられませんが、以下の点には配慮する必要があるかと思います。

・お祈りの時間を確保する・アポイントはお祈りの時間を避ける。

⇒金曜日・昼13時ごろ。

・一緒に食事をする時は、豚やお酒が入っていないものを選ぶ。

・ラマダン(断食)期間中は、就業時間を早める。夕方16:00以降のアポイントを避ける。

⇒例:通常9:00から18:00のところを、8:30から16:00にする。

ラマダンの終了時刻(食事開始)が19時前ですが、その前に仕事を終えて食事の準備等を行う必要があるため、16:00を終業時刻とする場合が多いです。

 

<質問2>女性の営業職を採用しようと思っています。本人は営業職として働きたいといっていますが、ローカルスタッフから、女性を営業職として色んな企業に一人で行かせるのは控えた方がよい、営業職は男性にした方がいいといわれました。どのように対応すべきでしょうか?

 

<回答2>本人が働きたいと言っていれば労働法上営業職としての採用は問題ありません。ですが、営業職として外回りをしている女性はかなり少ないように見受けられます。また、女性の地位が先進国に比べるとまだまだ低いため、本人の身の安全を確保する意味でも、飛び込みでの営業などは控えさせ、得意先へのルート営業を担当させるなど、ローカルスタッフの相談の上、一定の配慮を行うことは必要と思います。

 

 

Tokyo Consulting Firm Limited

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