バングラデシュの貨物コンテナについて

投資環境・経済

 

経済成長が著しく、貨物コンテナ数が大幅に増加しているバングラデシュにおいては物流の改善が課題となっています。2021年には3,500万TEU(1TEU=約20フィート)、2025年には5,300万TEUの貨物コンテナを処理できるように計画されていますが、港自体の本来の機能及び中継のインフラを十分活かすことができず、現在多くの課題を抱えています。

 

現在、チョットグラム(2018年よりチッタゴンから名称変更)港とモングラ港の2つがバングラデシュの主要な運航港です。特に、チョットグラム港は国内の貨物移動の90%を扱っています。2016年時点で、234万7千TEUしかチョットグラム港は取り扱っておらず、2021年の目標である3,500万TEUには遠く及ばない状況です。モングラ港は年間で7万TEUを処理する能力はありますが、2016~17年度には約2万7千TEUしか処理できていません。

 

バングラデシュの各港での貨物コンテナの1度に取り扱える量が少ないゆえに、貨物コンテナ・輸出入商品配送の遅れが頻繁に生じています。特に、バングラデシュの各港からの出荷遅延が原因で輸出品の66%が期限内に輸出先に納品されていないというデータもあります。そのため、輸出品を取り扱う際には、遅延を見越した出荷・生産計画を立てていただく事をお勧めします。

 

 

Tokyo Consulting Firm Limited
濵田健生

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