フィリピンの貸金業

皆様、こんにちは。

 

東京コンサルティングファーム・フィリピン支店の伊藤澄高です。

 

今週はフィリピンにおける貸金業について執筆致します。

 

貸金業は英語でMoney Lenderingといい、お金を貸すこと=貸金となります。

 

フィリピンなどの東南アジアの国々でも貸金業ビジネスを行っている企業がありますが、皆さんご存知のように基本的に貸金業者から融資を受ける場合、土地や車その他財産を担保として、消費者に貸し出した金額が貸倒しないように審査というプロセスを踏みます。

 

この審査が完了するまでにおおよそ1か月くらい時間を要するようで、フィリピンでは比較的今すぐお金を使用したいから貸金をしてほしいという相談が多いようです。というのもフィリピンでは所得における格差が存在し、低所得者がお金を借りたいということが多く、地方の銀行に相談しても融資をするだけの信用が得られず断られます。簡単には銀行でお金を借りることができないのが現状です。

 

フィリピンでは簡単にお金の持ち逃げが出来てしまうため、Acomなどの金融機関でもお金を貸し出す際に貸し出しを受ける本人が窓口に来ること、身分証明書の提出、現金手渡し(Acomでは上限1万ペソだそうです)をする徹底ぶりです。

 

また、フィリピンにて貸金業ビジネスを行う場合はSEC(証券取引委員会)及び中央銀行から貸金業のライセンスを取得する必要がありますが、取得までにおおよそ1年くらい時間がかかるため、実際にはライセンスの取得をしていない闇金融的な会社も存在します。このような企業は総じて貸し出し審査をすることなくお金を貸し、暴力的な取り立てを行うことで知られています。場合によっては死亡事故にも発展することがあるということで、昨年あたりからSECが不正貸金業の取り締まりを強化したことも記憶に新しいことだと思います。

 

 

今週以上となります。

 

それでは、今週もどうぞよろしくお願い致します。

 

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東京コンサルティングファーム

フィリピン国 マニラ駐在員

伊藤 澄高

 

 

 

 

 

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