個人の送金処理(中国→日本)

こんにちは、中国・上海の田中勇です。

中国の駐在員の多くは、中国の銀行口座に給与が振り込まれます。そのため、中国から日本の銀行口座へお金を送金しなければいけないケースがしばしばあります。日本国内の資金振替であれば、ネットやATMにて数分で処理できますが、中国から日本への資金振替はかなりの手間と高い手数料が生じます。本日は、個人の資金振替についてお話します。

中国の銀行口座から日本の銀行口座へ送金する際、まず元から円に換金し、次に円を日本口座に送金というステップが必要になります。500米ドル同等額以内の送金であれば、銀行窓口でパスポート提示と銀行指定申請書により、換金・送金ともに処理可能です。送金手数料は200元ほどかかります。ところが、500米ドル同等額を超える送金の場合、パスポートの提示のみでは換金ができません。パスポート提示で換金できる限度額が500米ドル相当額/1日となっているからです。500米ドル同等額を超える換金・送金の場合、以下の書類が必要になります。

必要書類
・パスポート
・労働契約書
・収入証明書
・外国人就業証
・外国人就業許可証
・税単※

※税単:納税証明書のことです。送金者の名前・パスポートNO等が記載された税単が必要です。税務局の窓口で申請すれば入手できます。

以上のように、両替金額が大きい場合、中国から日本への送金処理はかなりの手間がかかります。したがって、日本側に資金が必要になりそうな場合は、早めの送金処理をお勧めします。

※上記の内容は、上海における現時点(2012.02.10)の中国銀行のケースです。場所や銀行によっては処理が異なるケースがありますので、ご注意下さい。

以上

関連記事

ページ上部へ戻る