キャッシュフロー計算書について

こんにちは、中国・上海の安孫子 悠治 (アビコ ユウジ)です。

今日は中国のキャッシュフロー計算書についてお話します。


キャッシュフロー計算書とは会社の「お金の流れ」をみるための財務諸表です。
「お金」が営業活動・投資活動・財務活動でそれぞれどのように「流れているのか」を分析することができます。

 

中国において新企業会計準則を適用しているすべての企業は新準則第31号に基づき、キャッシュフロー計算書を作成する義務があります。
原則、キャッシュフロー計算書は直接法で作成し、営業活動によるキャッシュフローについては間接法によるキャッシュフロー情報を注記する必要があります。

・直接法…現金収入および現金支出の主要分類ごとに、キャッシュフローを表示する方法

・間接法…純利益に現金収支を伴わない各項目の増減、資産及び負債の増減を加減することでキャッシュフローを表示する方法

 

日中のキャッシュフロー計算書の違いとして、下記が例として挙げられます。

 

・現金同等物
日本:容易に換金可能で、価値変動についてわずかなリスクしか追わない短期の投資
中国:容易に換金可能で、価値変動リスクがわずかであり、流動性が高く、期限が3ヶ月以内の投資

日本:直接法・間接法から選択適用
(多くの場合は間接法)
中国:本表は直接法、補足資料として間接法を表示

 

・間接法適用時
日本:税引前利益からキャッシュフロー調整
中国:税引後の当期純利益からキャッシュフロー調整

 

・利益、配当の処理
日本:受取利息、受取配当金は営業活動・投資活動か
ら選択適用
支払利息は営業活動・財務活動から選択適用
中国:受取利息、受取配当金は投資活動を適用
支払利息は財務活動を適用

 

中国において新企業会計準則を適用している企業はキャッシュフロー計算書を直接法と間接法の両方で作成する必要があるため、日本に比べて作成の負担が大きくなります。

 

今日は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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