ブラジルでの人のマネジメント②

投資環境

 

こんにちは。
東京コンサルティングファーム・ブラジルの田村彩紀です。
先週に引き続き、ブラジルでの人のマネジメントについて記載をいたします。
先週の分をご覧になっていない方は以下のURLよりご確認いただけると幸いです。

 

前回のブログでは、企業が抱える共通の問題は、
『人のマネジメント』に集約される、
また、その原因は、内部要因と外部要因の2種類があるということをお伝えいたしました。

外部要因について、マネジメントを小さくしたいと考えるが故に、
経験者を雇用するものの、なかなかミドルマネージャーが組織の中から生まれにくい、
という話の続きを、今回はお伝えしていきます。

 

まず、人の分類を、『心』と『技』の2軸グラフで考えていきます。

 

海外におけるマネジメントの手数を少なくするため、
経験者を雇用する傾向にあるのですが、
この経験者は、技の高い、つまりは知識やスキルのある人です。
この4象限でいう『職人』にあたり、
この人たちは賃金・給与が高いところに転職したくなりやすい傾向があります。

 

しかしながら、会社が本来一番欲しい人材は、技が高く心も高い、『エース』です。

 

この『エース』の枠にいる人材が、マネージャーになっていくのですが、
実際のところこの枠にいる人材が少ないというのが現状です。
その理由は、社員が会社に対するロイヤリティをなかなか高めていけない。
お金中心に働いてしまう。というのが考えられます。

『エース』の人材を育てていくためには、心(縦軸)の教育が必要になっていきます。
つまりは、会社へのロイヤリティを高めていくための仕組み作りであり、
なぜここで働くのか、というお金以外のモチベーションとなっていくことが重要です。
会社の“理念”や“ビジョン”に共感して働いてくれる人材
それが『幹部候補』になっていきます。

 

一方、この教育する仕組みがないと、例えば『新人』で入ってきた人材は、
『職人』の方に進み、辞めやすくなってしまいます。
そして、一度『職人』になってしまうと、
なかなか『エース』には上がっていきにくいということが考えられます。

 

そこで当社は、こういった現状を踏まえ、3つのルールを作っております。

次回はこの3つのルールがそれぞれ何であるか、
どんな意味を持つのかということについてお話いたします。

お読みくださりありがとうございます。

 

 

株式会社東京コンサルティングファーム・ブラジル拠点
田村彩紀

※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報をもとに、最新の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。該当情報に基づいて被ったいかなる損害についても、情報提供者及び当社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Co., Pte. Ltd.)は一切の責任を負いません。ご了承ください。

 

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