バングラデシュタカと日本円のレート

日本で円高がニュースに上るようになって大分立ちましたが、バングラデシュでは逆に通貨であるタカのレートの下落が続いています。一年前には1タカ=約1.3円だったレートはその後も下降を続け、201218日現在では1タカ=約0.94円にまで下落しています。これは、近年の政情不安もあり今後さらに進行する事が予想されています。

 

近年の物価の上昇や様々な政策に対する政府への国民の不満も大きく、与野党共に政党が主催する大規模集会や政府に対する抗議の集会が年に幾度も開催されています。その結果商店の閉鎖や交通機関の停止など、経済的にも損失が発生します。現時点ではタカ安に大きな変化が生じる兆候は見られていません。

 

海外から進出する企業にとっては好機とも言えます。バングラデシュでは物件によっては従業員100人の規模の繊維工場が5~6億タカで売却される事も有ります。この機会に同国への進出を考える企業が増えてくる事も予想されています。

 

個人レベルで見ても日本から円を送金したり、現地で円をタカに換金する好機とも言えますが、元々日本ほど金融システムの整備が整っていない同国では、給料日直後に銀行で1,000タカ紙幣(バングラデシュの最高金額紙幣)の不足が発生したり、破損した紙幣が紛れている場合も有りますので注意が必要になります。

 

 

以上

バングラデシュ現地法人担当 岩波

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