バングラデシュにおける短期ローンについて

投資環境・経済

こんにちは。
Tokyo Consulting Firm Co., Ltd. 渡邊です。

 

バングラデシュにおいては、短期親子ローン(償還期間が1年未満)について、特別許可なくローンの受入れ、元金の返済が可能です。
また、短期親子ローンについては、中央銀行が無利子を推奨しており、多くの企業が無利子の親子ローンを運用しています。
(償還期間が1年以上の長期ローンについては、事前許可が必要となります。)

 

ただし、このローンを組むためには会社登記ステータスが “Industrial Status(工業ステータス)”である必要があります。
輸出加工区(Bangladesh Export Processing Zone:BEPZA)内の企業であれば、通常Industrialステータスとなっていますが、輸出加工区外の企業は、投資庁(Bangladesh Investment Development Authority:BIDA)でIndustrial Statusを選択する必要があります。
投資庁には、Commercial:Status(商業ステータス)も存在するため、Commercial Statusを選択した場合は、ローンを組むことができません。

 

また、あまり運用はされていませんが、短期親子ローンでも利息を設定することも可能です。その場合は、
輸出加工区内の企業であれば輸出加工区庁、輸出加工区外であれば、投資庁より同意書(Non Objection Certificate:NOC)を発行してもらう必要があります。

 

Tokyo Consulting Firm Limited

渡邊 忠興

東京コンサルティングファームに入社後、国際事業部・内部監査室にて主に海外拠点の管理と海外進出アドバイザリーを行う。 2016年5月より海外赴任。バングラデシュへ駐在し、主に日系企業への進出・設立・会計・税務・法務・人事労務案件をサポートしている。 また、インド周辺国の管理にもあたる。

Tel: +88-017-99842931

E-mail watanabe.tadaoki@tokyoconsultinggroup.com

※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報をもとに、最新の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。該当情報に基づいて被ったいかなる損害についても情報提供者及び当社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Co., Ltd.)は一切の責任を負うことはありませんのでご了承ください。

関連記事

バングラデシュで働く際に必要なビザ

バングラデシュにおける会計上の費用認識について

ページ上部へ戻る