人員整理による解雇

労務

実務上はあまり行う企業はありませんが、バングラデシュ労働法において、懲戒解雇や(補償金支給ありの)無条件での解雇の他、人員整理による解雇も認められています。以下、労働法上の人員整理による解雇規定です。

 

<人員整理による解雇>

  1. すべての労働者は、人員整理により解雇されることがある。
  2. 1年を超えて同じ雇用主のもとで勤務している者については、

(ア)  整理解雇理由を明記した通知を1か月前に行うか、1か月分の給料を支払う必要がある。

(イ)   (ア)の通知のコピーの内1通をChief InspectorまたはOfficerに送り、もう1通を労働組合(2条52項)に送る(ある場合)

(ウ)  勤務年数×30日分の給与または退職金のいずれか高い方の支払いを行う。

  1. 上記規定にかかわらず、一時解雇される場合には、上記(ア)の1か月前の通知は必要ないが、その代わりに、2(ウ)に基づいて支払われる補償金または退職金に加えて、15日分の給与を支払わなければならない。

 

Chief Inspectorとは労働局のことを指します。労働局に通知を行うことにより整理解雇を行うことは可能ですが、労働局とのやりとりに時間がかかることもあり、事実上の整理解雇の場合にも、無条件解雇(120日前の通知または同等額の支払い+退職金)で解雇を行う場合も多いようです。

 

(以上)

 

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