バングラデシュは、中国に次ぐ世界第2位の衣料品輸出大国として有名です。2019年現在では、衣料品だけでなく第3次産業であるサービス業も少しずつ市場が確立されており、それに伴い、日系企業の進出も少しずつ増加しています。
バングラデシュに進出する際に事前に確認するべき点についてご紹介します。
1.サプライヤーと契約を締結する際の留意点
バングラデシュで駐在員事務所もしくは支店、現地法人を設立する際に登記完了よりも前にオフィスや駐在員の社宅を借りることがありますが、契約を急ぐあまり後々契約内容問題になるケースが少なくありません。
バングラデシュの税制上、多くの場面で源泉税が発生します。それに伴い、サービスを受ける際、モノを購入する際に契約書を締結する場合、「税金負担者」について注意が必要です。例えば、オフィスの賃貸契約を結ぶ際には、オフィスオーナーが税金を負担するのか、会社が負担するのかという問題が発生します。オーナーによっては、税金の所在を曖昧にし、自分で支払うと言いつつ、支払っていなかったという問題が発生したりもします。契約を締結する際には、契約書を十分に確認しておく必要があります。
2.銀行の選択
バングラデシュでは、外資系銀行とローカル系銀行があります。外資系銀行であればオンラインでの決済が可能ですが、開設するのに最低でも6ヶ月程の期間を要します。一方で、ローカル系銀行では基本的には小切手を使用しますが、開設が容易です。小切手取引でも問題がなければ開設が比較的容易なローカル系銀行を開設することをお勧めしています。
<主な外資系銀行>
・HSBC
・Standard Chartered Bank
・Woori Bank
<主なローカル系銀行>
・prime Bank
・UCB
・Bank Asia
・Dhaka Bank
次回のブログは、『バングラデシュへビジネス進出を検討の際の事前留意点2』です。
以上
Tokyo Consulting Firm Limited
齋藤かおり
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