バングラデシュへの会社設立について

法務

バングラデシュへの進出を計画している日系企業は、その大半が会社設立代行業者に依頼して設立を行う事になるでしょう。設立代行を依頼すれば、煩雑な手続きの多くを代行してもらう事が可能です。バングラデシュにおいては、役所での手続きが煩雑なだけでなく予想外のトラブルが発生する事で知られているので、総合的な費用対コストを考えると設立は代行業者に委託する事が賢明と言えます。

しかし、手続き自体を委託したとしても、当然のことながらまず自社にて決定しなければならない事が多々あります。第一に上がる事は現地に設立する会社名の選定でしょう。当然これは自社にて決める事ですし、他社に決めてもらう事を希望する企業もまず存在しないでしょう。

その際に注意しなければならないのが、希望する会社名を複数用意しておくことです。或いは、設立代行業者よりその様に指摘を受けるかも知れません。何故なら、申請時に第一候補の名前が受け付けられない事がしばしばあるからです。既に現地にて他社が登録している場合はもちろんの事、他の世界的な有名企業の名前等も使用できません。そこまでならば申請前に自社にて確認する事も可能かも知れませんが、意外な盲点として、現地での宗教に関連する用語、現地語で他者への悪口に該当する用語の他、アルファベットの綴りで異なっていても発音で他に類似する登録が有った場合にも受けつけられない場合が有ります。

バングラデシュでの会社設立は様々なトラブルが発生する事で知られています。せめて第一歩目は順調に踏み出したいものです。

以上

バングラデシュ現地法人担当 岩波

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