バングラデシュの電力事情

バングラデシュで生活するうえで、避けて通れないのが停電です。バングラデシュでは頻繁に停電が起き、計画停電も行われているため、停電は日常的に発生しています。現地に進出する日本企業の駐在員が業務、生活に支障をきたさないようにするには、自家発電を備えた社宅、事務所が必要になるでしょう。

バングラデシュにおける発電設備容量は2005年には5,275MWでしたが、2010年には6,033MWに上昇しています。しかし、それでも電力需要が年率8%以上で増大している近年に置いては需要に供給が追い付いていない状態です。そもそも、人口に対する供給量も日本と比較してもはるかに及びません。

バングラデシュ政府も電力の安定供給を重要課題にしています。経済成長の著しい同国では安定した電力は産業の成長を支援し、国際競争力を強化する上で重要な役割を果たすからです。実際、バングラデシュは電力問題を解決するために、多くの外国直接投資の誘致を行っています。

バングラデシュ政府は2015年までに追加の発電力9,426 MWを達成するための計画を進めています。そのために、持続的な多国間の投資は欠かせません。現在は民間電力会社の免税率は、15年間にわたって100%となっています。これは、外国企業の投資を推奨している同国に置いても際立った免税率になっています。それにより、近年では丸紅等の日本企業による電力投資も行われています。今後に置いても、電力需要の大きいバングラデシュでは電力産業は大きな投資機会が有る市場と言えるでしょう。

以上

バングラデシュ現地法人担当 岩波

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