バングラデシュのエネルギー分野について

バングラデシュ政府より発表されてる予算案の中で助成金の負担が年々増加しており、来年度(2019年7月~2020年6月)の助成金の予算は昨年度より約22%増しの4500憶タカ(日本円で約5800憶円)になるだろうと予想されています。助成金の金額の主な増加理由は輸入した液化天然ガス(LNG)を安価で消費者へ提供していることが挙げられます。

 

バングラデシュは慢性的な電力不足の問題を抱えており、総発電容量が経済成長に追い付いていないのが現状です。

現在(2019年6月)、日本政府との円借款によりマタバリ火力発電所のプロジェクトが行われています。マタバリ火力発電所の発電容量は1,200メガワットで、電力エネルギー鉱物資源省より発表された『エネルギーマスタープラン』によれば2020年時点でバングラデシュ国内の電力需要は13,300メガワットにのぼると予想されており、国内の電力需要に約1割に当たる電力を創出できるマタバリ火力発電所に期待が高まっています。(2024年マタバリ火力発電所完成予定。)

 

バングラデシュでは、総発電容量の約65%を自国産の天然ガスによる火力発電が占めています。しかし、燃料の安定調達の観点からバングラデシュ政府が液化天然ガスや輸入炭を中心とした電源開発を推進しているため、将来的に安定した電力供給が期待できそうです。

 

 

 

Tokyo Consulting Firm Limited
齋藤かおり


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